NKSアーキテクツ建築見学会
建築家末廣香織さんからご案内があって、北九州小倉の「志井岡田クリニック・調剤薬局見学会」にみんなで参加しました。
九つのコンクリート打ち放しカマクラの上に、鉄骨造の軽い屋根が一枚フワッと乗っています。
屋根はカマクラとの接点を切り欠かれていて、斜めのコンクリート面に光がサラサラこぼれていきます。
それぞれのカマクラがひとつの機能をもった部屋、その間がサーキュレーション=路地。
高さ2200mmくらいから曲がりながら傾斜する壁のせいで、スケールが押えられ、やわらかく人間的な印象が全体を包む。
薄く白く塗装されたコンクリート面と、真っ白い壁天井と、淡い木調の家具。
こまやかに考え抜かれた構造と品格のあるやさしい配色。
末廣さんの建築はいつも清々しい感じがします。
この妥協のない建築を支える設備設計はシード設計鶴さん。
照明デザインはライトプランの山本さん。