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2008年1月26日

七山小学校

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佐賀県七山村にある七山小学校は恩師光吉健次の若い頃の作品。
篠栗山荘でお話をうかがった茂木謙悟さんが、若いスタッフとしてかかわった名建築です。
竣工して50年近くなるはずです。

「建築材料費が高くて、労賃がまだまだ安かった当時は、鉄筋コンクリートのシェル構造が経済的でした。」
教室の屋根も、渡り廊下のオブジェのような屋根も、杉板型枠の曲面で構成されています。

ここを訪れるたびに、この小学校を母校にした子どもたちはどんなに幸せだろうと思います。
全体のスケールと、各部分の寸法、素材の質感と、手触り感のある形態・・・
全てがものづくりの喜びを子どもたちに伝えているようの思えるのです。

廊下は中庭に面した外部で、薄いコンクリートシェルの屋根には断熱材がなく、西日が差し込みそうな教室で、きっと暑かったり寒かったりまぶしかったりしたのだろうけど、きっとここの子どもたちの眼はキラキラ輝いていたんだろうな・・・・。そんな気がするのです。

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むき出しのコンクリートの劣化もめだってきています。
垂れ下がりそうな軒先には木製のサポートがしてあります。

どうか、この小学校がいつまでも七山村の人々に守られてありますように。

二丈町から「まむしの湯」を通って、「森のはこぶね」(おさるの家)の下を抜け、峠を越えて七山村の「ななの湯」への道すがら、小学校に寄って心をあたためていきます。