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UIA GOLDEN CUBES AWARDS最優秀賞を受賞
江北町の永林寺保育園は曹洞宗永林寺境内の東斜面に沿って、立体的に配置された平家の園舎です。
竣工直後から第二園『ひとのねこども園』の構想が始まり、永林寺保育園から2.5km離れた、まだ稲作が行われている水田が建設地に選ばれました。
その年の秋、稲刈りの終わった田んぼに、子どもたちと稲藁を集めに行くことからこの「藁小屋づくり・・・」ワークショップは始まりました。
永林寺保育園の園庭に藁小屋をつくり、1年間子どもたちに遊び倒された小屋の藁は朽ちて、「ひとのねこども園」の左官壁に練り込まれました。
この地域での小さな試みに、よろこんで参集してくれた庭師、藁葺、左官の職人さんたちのおかげで、デンマークでのうれしい受賞になりました。
ありがとうございました。
久留米木下歯科医院
久留米市藤山町の木下歯科医院はご両親が長年ていねいな地域医療に尽くされ、
地元の人々に愛されてきた診療所でした。
今年、ご子息の先生が診療に加わり、ご両親の建物を改修することになりました。
元の建物の印象を大切にして、訪れる人をあたたかく迎える設計を心がけました。
内部は間仕切りを刷新して先生やスタッフが働きやすい合理的な平面にします。
長年通ってくださる患者さんのことを思って、おちつける木調のインテリアです。
若先生は、子どもたちの歯科治療にも力を入れていきたいと考えています。
7月半ばに改修工事が完成し、新しい医院がオープンします。
スケッチは計画当初に作成したものです。
模型 正面外観
模型 待合室周り
設計監理担当 模型作成:槙原拓也
ひまわり保育園
熊本市のひまわり保育園が築50年の園舎を建替えることになりました。
2019年秋に設計者選定のためのプロポーザルコンペが行われ、
勤務する保育士さんの推薦でワークスも提案の機会をいただいて、
審査の結果、新しい園舎の設計監理者として選定されました。
それから、既存園舎での子どもたちの保育・生活の日々の観察と、
ワークスがお手伝いした他の園舎の見学などを通して、
園長先生、見守りの先生(保育士さん)、かまどの先生(調理師さん)たちと
議論を重ね、新しい園舎でのこれからの保育の夢を紡いできました。
そして今回、熊本市から施設整備対象保育園に採択の連絡がありました。
これから”おうちのような保育園”の具体的な設計検討に入っていきます。
(仮称)おたまこども園(えいりんじ保育園第2園)
一昨年建替え開園した、佐賀県江北町のえいりんじ保育園さんの第2園の計画が進んでいます。
永林寺の丘の斜面に立体的に展開した第1園とは対照的に、国道を挟んだ広々とした水田地帯に、
のびやかに広がる園舎の計画です。
計画には最初から、保育研究者、クリエイティブディレクター、ランドスケープデザイナー各氏が
参加して、笑いを交えながらも喧々諤々の議論を重ねています。
園長先生と保育士さんたちの熱い思いを受け止めて、わたしたちデザイナーやエンジニアも、
保育の内容について少しづつ理解を深めて、よりよい子どもの環境づくりを目指しています。
小さなこども園ですが、放課後児童クラブを併設します。
茅葺き職人チームと左官職人チームも参加予定です。
ことじ保育園
佐賀県鹿島市のことじ保育園が竣工いたしました。
RC2階建の園舎でアーチが連続する室内となっています。
サインはブルームーンの中川さんによるものです。
コーナー保育の家具はブランチプラスの野田さんに作っていただきました。
既存の桜にギリギリまで寄せた2階のデッキはことじ岳を見渡せ、とても気持ちの良い場所になりそうです。
西海園芸さんに入っていただいた園庭には築山、ガチャポンプ、果樹など自然に触れながら遊べるしかけがたくさんあります。
お披露目の際はこどもたちも大はしゃぎで、西海園芸さんによる芝貼りワークショップもありました。
元気いっぱいのこどもたちの声が響く、おおらかな居場所をもった新園舎ができました。
これからものびのびと過ごしてくれたらいいなと思っています。