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イタリア乳幼児教育学びのツアー②

DATE2018.07.17

「イタリア乳幼児教育学びのツアー」第2回目のレポートを書き綴ります。

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6/18(月)、ミラノから1時間半ほど電車に揺られて、モデナという街に。

まずはみんなでアルビネッリ市場で昼食。中世から続く市場らしく、チーズはもちろん、新鮮な野菜、魚、肉、果物など多種多様なものが並んでいます。

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そこから20分ほど移動し、イタリアの建築家「ミケーレ・ジーニ」と対話しました。

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ミケーレはレッジョ・エミリア・アプローチを実践している乳幼児施設のデザインガイドラインを作成した方です。多数の乳幼児施設を設計していて、日本ではオルト保育園(高田馬場)の基本設計を担当。

以下にデザインガイドラインに記載されている乳幼児施設設計における9つの大事な要素を並べます。(あえて訳さず本文そのままで載せます)

・Multisensoriality and soft qualities 

・Atelier 

・Piazza / Central square 

・Kitchen 

・The Archipelago classroom 

・A territory for learning

・Furniture

・Sustainability

・The school as a territorial hub

感覚的なこと、空間そのもの、空間を構成する要素など多岐にわたります。対話では主に上4つを丁寧に語ってもらいました。

「デザインガイドラインを決めても人によって解釈はそれぞれ。大事なところは抑えつつも、施主、設計者によって十人十色の建物ができる」とミケーレは言っていた。(左は通訳の小林さん)

ミケーレ対話

デザインガイドラインといっても凝り固まった縛りのあるものでなく、とても柔軟性に溢れた可能性を広げるものだと感じました。

今回のツアーで共通するキーワードは「柔軟性」、「可能性」あたりだと思います。これから書き綴るレポートでも要所ごとに感じてもらえるはずなので、頭の片隅に置いて頂けると幸いです。

第3回はレッジョ・エミリアにおいて図書館がどのような役割を担っているかなど、パニッツィ図書館の司書「エリザベッタ」との対話をお届けします。

続く

イタリア乳幼児教育学びのツアー①

DATE2018.07.12

ワークス福岡事務所の井佐子です。

ご縁を頂き、6/16(土)-6/24(日)の9日間、「イタリア乳幼児教育学びのツアー」に参加しました。

イタリアで体験した濃密な9日間のレポートを数回に分けて書き綴っていこうと思います。

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第1回目は研修の全体的な概要について。

イタリアにあるレッジョ・エミリアという街。

ここでは「レッジョ・エミリア・アプローチ」という教育方法が確立され、街全体でこどもの教育に力を入れています。世界的に注目されていて、多くの保育関係者が視察に訪れる街です。

今回はミラノ、レッジョ・エミリアを中心に訪れ、「乳幼児施設」だけでなく、「乳幼児施設の設計者」、「まちの図書館、司書」、「まちの保護者団体」、「教育、芸術専門家」、「カラーデザイナー」など、こどもたちを取り巻く環境を視察し、人々と対話してきました。

研修には保育園経営者、保育園園長先生、保育園主任先生、保育園プロデューサー、デザイナー、建築家など12名が参加。

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この12名で9日間、時間を共有し、さまざまな場所で対話を繰り返しました。

日々を共有していく中で、さまざまな思考、価値観が交わり、濃密な時間を過ごせたので、興味深いレポートを書き綴れると思います。

第2回はオルト保育園(高田馬場)の設計者でもあるイタリアの建築家「ミケーレ・ジーニ」との対話をお届けします。

続く