鉄骨検査
八女商店街の交差点に建つ「にしで歯科医院」は3つのコンクリートキューブの間に、鉄骨の平屋の屋根が一枚だけ架かる構成です。
この鉄骨部分をいかに軽やかにつくれるかがデザインのポイントになります。
午前の現場定例会議を終えて、午後から八女の鉄工所「馬場製作所」で、構造設計のアトリエ742高嶋謙一郎さんとともに鉄骨の打合せです。
整頓された工場内に、種々の重量鉄骨部材がならんでいる。
切られたばかりの切断面は、銀色に輝いて、
ヒヤリとした冷たい質感に目が奪われる。
溶融亜鉛鍍金されたばかりのH鋼の表面はきらめいている。
このきらめきは一度雨に打たれると、白くくすむのだそうだ。
横にはブラストされた大きな鋼材が黒皮をはがれて、渋い色をしている。
昔のような、広い原寸場に引かれた色とりどりの線を追いかけて、寸法と納まりを確認する原寸検査はなかった。(冬の原寸場は寒いんだよね)
CAD-CAMのおかげかな。
現場では杉型枠と鉄筋が立ち上がって、鉄骨たちを迎える準備に余念がない。
来週14日はコンクリートキューブの壁配筋検査です。