5月の「けんちくのはなし」
福岡在住7人の”アラサー”建築家による「けんちくのはなし」、
5月のテーマは「翻訳者的建築家の20年後]。
語り手は井手健一郎(リズムデザイン)、ゲストは井本重美(無重力計画)。
井手さんの珠玉の作品三つをプロジェクターで紹介してもらいました。
「光町の住宅」は実作を見ていましたし、井手さんの丁寧な仕事振りに拍手を送ります。
井手さんの”翻訳者として建築家は機能する”という視点に同意します。
建て主の翻訳者であると同時に建築家は「まち」の翻訳者であり、
「環境」の翻訳者であり、
「時代」の翻訳者でもあるかもしれません。
あるいは「それぞれ」の中に巻き込まれて、
舞台で懸命に演技をする芸人なのかもしれません。
「空間」と「時間」を繊細に受容して、「思い」の丈をぶつけてゆく作業の先に、私たちの20年後があるような気がしました。
創作の渦中にいて、自分の作業を言語化することはとても難しいですね。
井手さん、井本さん建築について考える充実した時間をありがとう。