いろいろの花があってよかった
福岡市天神交差点の角に2本の「チャンチン」が在ります。
4月から淡いきいろの若葉が、繁華街のまちかどを彩っています。
写真は福岡市植物園内のチャンチン。
えらい元気な若者が段ボールを担いで訪ねてきた。
九州大学大学院 芸術工学府 芸術工学専攻 インテリア研究室から来たらしい。
志免に住んでる。
修士2年、来春は大手企業に就職する。
結婚して1年半、去年はロンドンで半年間夫婦共働きしていたそうな。
その前にベンチャー立ち上げに参加して有限会社しくみデザインをつくった。
ホームページトップの右から二人目が彼らしい。
ワークスを訪ねた目的は彼の修士論文のネタ。
建築家とクライアントのコミュニケーションを研究しているとか。
研究は少しピンボケな感じだけど、その行動力としゃべりと営業センスは超一流。
こんなコミュニケーションの天才が他人のコミュニケーションの研究なんかできるのかしら。
「僕は立体なんですよ。立体!絵はぜんぜんダメなんです。ヘロヘロで・・」
「へたな絵ほどいいんだよ。お前建築やれよ!」
「ダメッす、一度東京行って、大組織で製品開発やりたいんッす。」
「東京ならワークスも来春東京支店出すし、音響と映像のインタラクティブなんちゃらってのの最先端が舞さんの友達だし、紹介するやん。」
「ウオーッ、ぜひ!ぜひ!」
秘密の大手門の焼鳥屋(秘密っていわれてるから教えられないけど味最高の焼鳥「鳥次」:高くない)で騒いでいたことでした。
「しくみデザイン」を探していたら、変なゲームを見つけて、ちょっとやってみたら酔ってしまった。
ちょうど2年前あれやこれやで僕がジタバタしていた頃、
「ちょっと、山でも登ろうや。」と友人が電話してきた。
彼とは小学校、中学校、高校の同級だった。
コンビニで握り飯と水を買って、竈神社から2人で宝満山に登った。
小中学生の遠足コースなのに、運動不足の50代半ばの2人にはなかなかハード。
彼は学生時代は体操部で、社会人になってからは多摩川で仲間たちとサッカーに夢中になるスポーツマンだったので、うっかりしていた。
山を下りながら気づいた。
若い時に運動で膝を痛めていた彼にはこの傾斜は険しすぎる。
何にもいわずに黙って下りてくる彼と、歩調をあわせながら、
大きな石段を下りた。
僕の身辺を気遣って、気を晴らしてやろうと、苦手な山登りに誘ったのだ。
うれしくて、涙をこらえながら、ゆっくりゆっくり山を下りた。
二日市温泉「博多の湯」で、ゆったりと二人で足をのばし,
それから天神の屋台で、いつものように遅くまで飲み明かした。
翌年の夏、嵐の夜に、二台の車に撥ねられて、彼は大気の中に帰っていった。
そんな彼のことを思いながら、あれ以来はじめて登った宝満山の山頂は晴れ渡っていて、
ひとりでながめる福岡のまちなみが遠くかすんで見えました。
11年ぶりに「田舎暮らしの達人」堀江康孝さんの「海辺の家」を訪ねました。
「海辺の家」の南側庭先20メートルはもう大村湾の波打ち際。
「今年は忙しくて手入れができないの。せっかく来てもらったのに、うちの芝生は今が最悪の状態。いつもは真っ青でとてもきれいなのよーー!」
「庭先のアメリカ背高アワダチ草は、今度手に入れた草刈機で明日ゼーンブ刈っちゃうから。」
木を植えるのも、ハーブや子すずめを育てるのも、料理を作るのも、片っ端から軽々こなしてしまう奥様が、パンとソーセージとたっぷりの野菜で、おいしいランチをこしらえてくれました。
目の前の海の対岸の長崎県琴海町には「何でもする田舎暮らしの達人」がいるらしく、「何もしない達人」と「何でもする達人」は、のろしを上げて連絡を取ろうとしているらしい・・・。
そんな話をしながら、「何もしない」田舎暮らしの達人と村長は、芝生の上で昼間っからビールにありつきました。
通りすがりの脚のみじかいクロイヌくんに、アッカンベーされた。
撮影:ORU
草をくわえたシロヤギさんに、きっちり、ガンつけられた。
撮影:ORU
4月29日(日曜日)、娘と福岡動植物園にいきました。
独身の頃やこどもたちが小さい頃にはよく来たものでしたが、久しぶりです。
中川さんhttp://kyusaku.jugem.jp/の影響が強くあります。
植物園は花が咲き誇って、素晴らしいピクニック日和。
子供づれの家族やお年寄りのカップルがお弁当を広げて楽しそう。
おなかの大きな女性もたくさん見かけて、ひょっとすると日本の少子化は来年解消されるのではと思ったほどでした。
花の間をすばやく飛び回るアオスジアゲハを見つけました。
もうアゲハチョウが飛ぶんだ・・・
子供の頃昆虫採集(特に蝶)が得意だった村長は、アオスジアゲハはも少し遅くなってからでなかったかなあと首を傾げました。ちなみに私の弟も昆虫採集が得意で、さらにマニアックな甲虫の専門でした。派手好きで飽きっぽい兄貴と地道で探求派の弟でした。
動物園に下ると、ペンギンたちのお昼の食事時。
飼育係のかわいいお姉さんが、鯵をペンギンたちに食べさせていました。
大勢の観客。プールに鯵を投げると、ペンギンたちが飛びつきます。
こどももみんな大喜び。
ところが、なんと上から野生のアオサギが、きっちり横取りするのです。
泥棒サギくんです。
写真は飼育係のお姉さんに叱られて退散するアオサギくん。
動物園の一番上には小さな遊園地があって、娘がとっても懐かしがりました。
空飛ぶ象さんと入り口そばのきしゃポッポが一番好きだったそうです。
そんな末娘もずいぶん大きくなりました。
親父の相手をしてくれるのもさてさて何時まで?
それまでの時間を大切にしたいと思います。