コトコトのまなざし
「コトコトの家」はふつうの形をしています。
道路に面する東面は、総2階の白い切妻。そとん壁の櫛目引き仕上。
屋根は4寸9分の勾配。ガルバリウム鋼板平葺き。
切り妻の白壁の前に、一本の植栽。まだ細い株立ちのナツハゼ
北側お隣のアプローチにある槇の木が応援しています。
1階の土間には木製の家具。
ガラスのはまった棚と、丸いテーブルと、3脚の椅子。
建て主さまのご要望は、この3つのお気に入りの家具を置いて、映える家。
それだけでした。
横に櫛目がつけられた白壁にはふたつの小さな開口。300角のすべりだし窓。
1階土間と2階寝室から坂道の様子が伺えます。
南面の中央には1階から2階まで通しの木製格子。
格子の内側には眺めのよい洗面室と浴室が配置されて。
格子の前にはシマトネリコが一株植えられました。
この樹は水分をたくさん要求する樹だそうです。
キッチンを中心にしたかわいい家ができました。
奥様のまな板をきざむ音が聞こえてきます。
設計監理は坂口舞と馬場小葉紅のコンビです。