月のふねが臨む海
先週の土曜日は糸島の住宅「月のふね」の御披露目がありました。
2階のテラスからは、左手には芥屋の大門の向こうに名護屋城があった松浦半島が延びて、水平線に遠く壱岐対馬の島影が見えています。空気の良い日は朝鮮半島も見えるとか。
翌々日、今津の長浜海岸に。
元寇防塁跡で博多湾を眺める舞さん。
かつて、あの海峡で日本と露西亜の海戦が行われたこと
かつてあの半島から、国中の武士が北に向けて出陣していったこと。
かつてこの海を、蒙古と朝鮮の戦闘艦が埋め尽くす光景が展開していたこと。
さらにかつて、大陸から国土を守るために、防人がこの地に陣を構えていたこと。
「月のふね」が見晴るかすこの海が大陸と日本の大動脈であり、人と物が溢れるように行きかう交易の場であり、悲しい戦争もその激しい交流の発現であったこと。
高く青い秋空の下で渚を眺めながら、想ったことでした。