かえる
「かえるの家」の南のアプローチを兼ねたかわいい庭に小さな池があります。
小さな池には屋根の水を全部集めて、井戸の水も引いてあります。
池の水面に反射する陽が木造の桁のすきまから、天井板に映って揺らいでいます。
ストリップの階段が中庭に面して明るく配置されています。
階段の上がりつく一番奥暗いところににトップライトが仕掛けてあって、
強い光が漆喰の壁を輝かせています。
内壁は藁すさの入った漆喰塗です。
自然光も人工照明も壁を横からなめるように射して、藁漆喰の趣を強調しています。
居間にある枝の生えた柱は磨き丸太をサンダーで削って、木目を出したもの。
「大黒柱」ならぬ、「女将さん柱」のイメージかな。
化粧を落として、わが身を削っても、家庭を支え、やさしく見守っている・・・
かえる好きの建て主さんがお気に入りの縫いぐるみを持ってきてくれました。
かえるが縁台から池を見下ろしています。
なかなか愛嬌のあるかえるで、
「かえるの家」を真心込めて造ってくれた筑波工務店の秦社長にそっくりに見えてきました。