墓参り
墓は必ず入り江を見下ろす高台に在ります。
集落から墓までの坂道を毎日犬と往復するのが父の運動です。
最近墓の上に林道ができて(離島振興法によるのか緑資源機構によるのかわからんが要らんもの。)墓の上まで車で行って、ズルして近道ができるようになりました。
五島では13,14,15の3日間続けて墓に提灯をともします。
花火を打ち上げて遊ぶ子供たちの数も年々減ってきています。
下の波止場には3年前までは父のボートが繋いでありました。
父(真一)と母(喜代子)の名前を取って、「まき号」と名づけていました。
顔見知りの人たちが線香を持ってアチコチの墓を参ります。
家の座敷の軒先には迎え灯篭がつるされています。
集落の多くの家では座敷が通りに直接面していて、仏壇の前に並べられた提灯が通りを照らしています。